こんにちは!優秀層向けインターンシップサービス「STURENT」運営事務局です。
今回は、「ファーストキャリアの選び方を失敗した」という経験を持つ東大卒の先輩の経験談をご紹介します。
なぜ就活失敗してしまったのか? 何をすればよかったのか? をこの記事から学び取っていただけると幸いです。
今回お話いたただく方のプロフィールはこちらです↓
先輩社会人:Oさん
卒業大学:東京大学
ファーストキャリア:教育系事業会社
学生時代、何をしていたのですか?

Oさんは大学生時代、どのように過ごされたのですか?



大学時代は、部活に入っていたので、部活メインの生活でした。
それに加えぼちぼち勉強と、バイトと、趣味で小説の執筆などをしていた感じですかね。



部活をやっていらっしゃったんですね。
ではやはりガクチカも部活関連ですか?



はい、そうですね。
人数が少ない部活だったので、主務などをしていて、その経験などを話していました。
ただ当時はあまり活動に意欲的でなく、チームメンバーからもサボっているなって思われていたと思います。(申し訳ない…。)
今思えばもっと運営に関わったり、プレー技術も高めていたりしておいたほうがよかったなって。



そうなのですね。少し後悔が残る感じですか?



そうなんです。というか学生時代については全般的に後悔しています。
もっと、何か色々できたはずなんですが、だらだらと日々を過ごしてしまうことも多くて、結局四年間の中であまり挑戦できなかったなって思っていて。
ちょうど、学生時代の半分がコロナによって、行動制限されていたのもあるのですが、とはいえ、小説をもっと書いて大賞に応募したり、動画発信をしたりとか、できることはいっぱいあったと思います。



大学時代は、ゆっくり過ごしてしまいがちですものね。
そういった後悔をしている方を、私たちもよく目にします。
就活はいつから始めましたか?



就活はいつから始めましたか?



大学三年生の春頃からです。心配性だったので、早いうちから、自己分析とか業界研究をしていました。
そこから夏インターンに向けてES出したり、面接受けたりして、いくつか夏にインターンに行くことになりました。



早めから準備をされていたんですね。
どんな業界のインターンに行ったのですか?



当時はあまり行きたい業界も決まってなくて、知っている企業をとりあえず受けたという感じです。
まだ初期だったので、業界に対する深い知識とかはなくても、一般的なガクチカをある程度語れれば受かる企業もぼちぼちありました。
ただ、やっぱり数うって当てたようなところもあり、落ちたところも多かったです。
大手損保会社から、中小の人材会社まで幅広くインターンに参加しました。



秋以降はどうだったんですか?



秋以降は、夏に受けたからと若干乗り遅れてしまって。
結局気づいた時には応募スケジュールをすぎてしまっているところが多く、慌ててそんなに興味もない会社の1dayインターンをなんこか受けたりしました。
今思えば全くの無駄だったと思います。
興味のないところにいくくらいだったら、自分が何をしたいか?をちゃんと考えるべきだったなって。



行きたい業界は、秋時点ではまだ決まっていなかったのですか?



そうなんです。私の就活全般にいえることですが、
最後まで行きたい業界・会社が定まらなかったです。
就活の軸っていうものが、すごくブレていて。
いわゆる「東大生がいきそうな企業」じゃない企業にいこうと、逆張り的な思想を持っていたんですが、それがなんでかとか、じゃあどういう業界に行きたいのかというところまで、
自分で理解していなかったと思います。



その逆張り思想って、どうして生まれたんでしょうか?



将来起業したいっていう漠然とした思いがあったからです。一つの会社に勤め上げるという意思がなくて、かつ若手のうちから自分で事業をまわしていけるような環境がいいと思っていました。
一方である程度の年収が担保されていてほしいという浅ましさがあり、あまりに小さい会社だと年収補償がないので、選択肢から外していました。
それが、中途半端な会社を選ぶことにつながってしまうんですがね。



そういうことですね…。
冬以降はどう過ごされましたか?



冬以降は、WEBテストの勉強や、ESなどを磨いたり、なんとなく自己分析をしていました。
ただそこでも、行きたい業界は定まらなかったです。



小説執筆が趣味なら、出版業界とかっていうのは眼中になかったんですかね?



ちょっとあったのですが、採用人数が少ないので「挑戦しても無理だろう」と思ってしまい、最初から挑戦しませんでした。
今思えば、やっぱり小説とか漫画にはすごく興味があったので、普通に選択肢として入れておいて、落ちるかもしれなくても受けてみればよかったなって思います。
思えば、出版業界以外も「どうせダメだろう」と思ってしまい、受けないことが多々ありました。
私は一定レベル以上のグルディスが本当に苦手で、グルディスをたくさんしてたくさん落とされるという経験をしたくないと思ってしまい、
興味があっても受けない選択をとってしまったこともありました。



グルディスには苦手意識を持つ人も多いですもんね。
ただ、意外と本選考だとグルディスなしの会社も多いですよね。



そう、そうなんです。
私は割と早期からインターン参加のために選考受けていて、インターンって割とグルディスでふるいにかけられることが多いので、
本選考も同じだって錯覚してしまいました。
それでなくても挑戦したり、辛くても対策するとか、色々やりようはあったと思っています。



大学4年になり、本選考がいよいよ始まった時はどうでしたか?
インターン経由からの早期選考も受けられたと思いますが



インターン経由で選考に乗った会社は、全て落ちました笑
インターン中、あまり活躍ができなかったり、最終選考までいって「本当にうちで働きたいのかわからない。話が抽象的すぎる」と言われて落ちたりしました。
結局、「レベルの高い集団の中で実力を発揮すること」ができなかったり「やりたいことがはっきりしない」という状態が続いたりしたことが敗因だと思います。



確かに、4年の春頃はもう行きたい業界もやりたいことも固まっていることがベストですよね。
早期選考ルートで内々定が得られずで、その次はどうなさったのでしょう。



ここで絶対やっちゃいけないことをしちゃいました。
就活エージェントの活用です。
なんかもう、普通に受けても受からないんだなあって思い込んでしまい、しばらく人の話を聞こうとおもい、色々な就活イベントに参加しました。
そこで、就活エージェントの人と出会い、あなたにぴったりの会社があると紹介を受けたんです。
この時私は「就活エージェントに職を斡旋されている」という自覚がないまま、私にぴったりの会社を見つけてくれたんだ!!と思ってしまいました。



あああ、そういうことですね…。もちろん就活エージェントを使うことは悪くないですが、自分軸で判断ができないと納得いかない結果になりますよね。



まさに。そこのエージェントから紹介された企業が、結局ファーストキャリアで入った教育系事業会社だったんですが、面接もトントン拍子で進み、内定も出て、「やっぱり自分似合っている会社は受かるんだ!」と舞い上がってしまいました。
その後も、他のエージェント経由で紹介されたネットマーケ系会社(未上場)から内定をもらって、いっちょまえにどっちに入ろうか、、と悩んでいました。



教育とネットマーケ系とは、かなり毛色が違いますね。



本当にそうですよね。全然軸なかったんですよ。
いわゆる大企業ではなくて、自分の力で事業を作っていけるような会社がいいなって思っちゃって、その軸はあったと思うんですが、アバウトすぎですよね。



それで結局、教育系の方を選んだんですね。決め手はなんだったのでしょう?



年収です笑、本当にバカですよね。
教育系の会社の方が、初任給が割と高かったので、こっちのほうがいいかなって。
ただその会社、初任給はいいんですが全然給料はあがらないんですよね笑
ファーストキャリアでは、どんな仕事をしていたんですか?



教育系の会社に入って、何をされていましたか?



最初はコールセンターで個人営業をすることになりました。
その会社では塾のようなものをやっていて、そこに入塾させるよう、お問い合わせ客に営業をかける感じです。
てっきり事業開発とかのポジションを任されると思っていたので、内心びっくりしていました。
今思えば、何もわからない小娘にそんなことさせるわけないですよね。
営業は営業で大事だし、実際今の仕事にも活きていると思うのでよい経験だったと今は思っています。



大企業に行かなかったのは、若手のうちからある程度のポジションを任されて、ストレッチな環境で事業を作っていけると思ったからですもんね。
そこで初手任されたのが、普通の、しかもあまり専門性高くなさそうな仕事だったっていうことですよね。



そうなんです。それこそいわゆる大企業の銀行でさえ、個人営業部署って東大卒はやらないという話を聞いていたので…。
営業はずっと苦痛でしたが、お客様にサービスを買っていただけて、それなりの成績を残せるようになったときはおもしろいなって思いました。当時のやりがいは0でしたが。



ずっと個人営業だったんですか?



いえ、上司にずっと営業をし続けるのはあまり望んでいないと伝えたら違う仕事をまかせてもらうことになりました。
外回り営業です笑



え!!!もっと大変になってないですか?



そうです笑、なんか、個人営業の成約率より、クリニックとか、行政機関の紹介のほうが入塾率が高いということで「うちの塾を紹介してくれませんか?」という営業をしていました。



おおお…それはなんとも大変そうな。
売り込むっていうか、紹介してくださいってことですもんね



はい。売り込みにいくのも大変だと思うんですが、紹介してくださいっていうのって、相手にとってメリット0なんですよ。
だから、そこがすごく難しくて。しかも、試験的にやってみようという試みだったので、上司と私2人で一緒にやるという感じでした。
ただ上司は他の仕事をしながら片手間で私を見てくださるという感じで、しかもその上司が半年で3人変わったりという笑。



仕事自体がきついっていうのと、周りに全然誰もいないという状態だったんですね。



はい。たまにきついともらすと、
「こんなことで文句いうなら、事業家なんてなれない」
「私はもっと辛い営業してた。この営業は甘いよ?」
って言われました笑
おっしゃる通りですよねと思いつつ、寄り添ってはくれないんだなって思いました。
なので、どんどん誰にも相談できなくなりました。



それはなかなか頼りづらい状況ですね。



だんだん、優先順位を落とされてきたのか、週に一回、30分とってもらっていた報告MTGもスキップされ、ついに2,3週連続でスキップされた時は、会社の中でひとりぼっちだという感覚を強く感じました。
営業を教えてくれる人もおらず、ただひたすら街を歩き続け関係機関を訪問し、断られ、たまに話を聞いてもらうものの全然次に繋がらず、という状態でした。



日頃から誰にも相談できず、週にたった一回の会議も優先度が下げられてしまうなんて、それこそ会社に対する忠誠心0になりますよね。



そうですね…。なんか、悪口ばっかりになってしまうんですが、私が「東大卒」であることも上司には悪く見えていたみたいで。
「あなたは今までルート通りに正しく生きてきたかもしれないけど、社会にでてからは違うからね」
「教室の先生と、私たち本社の人間は平等。どっちが上とか下とかないから」
っていう感じに、「頭でっかち」で「自分を偉いと思っている」と思っていると思われてたんですかね…、そんな注意を受けていました。
そんなこと一回も思ったことないし、むしろ自分には自信がない方だったのですが…。
というか、そういうひととなりが見えるほど上司と話していなかったので、イメージでしゃべっていたのではないかって思ってしまいます。(しかも割と私は社会のルールから逸脱するタイプで、仲良い人はそれを知っているので、こいつ何言ってんだ?となりました涙)



東大卒がいないからこその色眼鏡かもしれませんね。



そうですね。なんだか会社に自分の居場所がないような気がしました。
仕事内容も、先の見えない営業がいつまでも続き、他の仕事をしてみたいというと「具体的に何をなんでやりたいの?なんでこの仕事をしたくないの?」と上司に詰められ、結局部署異動もできず。
ただ、わたしも入社した時から、具体的に何をしたいのか明確じゃなくて、それは本当によくなかったなって思います。
何もわかってないくせに「営業いやだからやめたい」と言っても、会社に食わせてもらっている以上通らないですよね。



なかなか、難しいところがありますよね。



ちなみに、辞める時は
「あなたの代わりはいくらでもいる」
「他責にするな。その癖はいつまでたっても直らないだろうね」みたいなことを言われました涙
まあ確かに、自分のやりたいことが明確ではなく、かつこの会社に入って最初にどんなことをし、最終的には何をするのか把握していなかったため、環境に思わぬギャップを感じてしまったのは事実です。
ただ私は「置かれた場所で咲きなさい」理論よりも「できるのならば咲きたい場所で咲きなさい」理論を正しいと思っているので、
環境に違和感を覚え、それを変えるという行動をしたことに後悔はありません。



辛辣すぎる!!笑



耳が痛くなりますが、まあ上司が怒るのもしょうがなかったのかなと思います。意思もないのにいっちょまえなこというなよと。
でもそこから「人に語れるくらいは判断軸を持つべきである」という意識を持とうと思えたので、学びになりました。
ファーストキャリアの会社をやめる前の流れを教えてください。



やめるまでは、どういう流れだったのでしょうか。



こういった状況がしばらく続いて、社内の他の人の話を聞いたりして、ここにいても事業作りに携わることはできるのはかなり先になりそうだ、そして目の前の仕事に対しても完全独学になるので、効率的なレベルアップは不可と悟りました。事業作りたいのなら起業を自分でした方がいいレベルだと判断しました。
そして、その時点では何をしたいかわからなかったので、とりあえず優秀な人の中で汎用的スキルを得られる仕事についてビジネスを学ぶのが、自分にとってベストではないかと思いました。



お!そのワードというと…。



そうです、コンサルタントです。
第二新卒枠での採用で、いろいろあっていまは戦略コンサルタントとして働いています。



結局、「いわゆる東大生っぽい企業」に行ったということですが、ご自身、当初は逆張り思想だったところについていかが思いますか?



それはとても痛いところです涙。
結局、頭のいい東大生が選ぶというのは理由があるということです。
特に戦略コンサルって、基本周りは優秀な方ばかりですし、基本的なビジネススキルも抜群に身に付きますし、おまけに給料もいいです。
「事業を作りたい、そのための土台をつくりたい。業界は問わない。ある程度給料も欲しい」という場合、最上級の選択の一つだったんだなと、ファーストキャリアを経てわかりました。



コンサルでの生活はどうですか?



転職してよかったと本当に思っています。
周りは優秀な人ばかりですし、チームで動いているので、1日1回は必ず直接の会話で誰かに壁打ちできるので、日々行動を改善できていると感じます。
ただ、評価は厳しいので、怒られたり、できなさに悔しさを感じたりすることも多いですが、日々成長を感じるので、自分の望んでいたキャリアアップができると信じられます。



事業作りをしたいというのは、これからはたす予定ですか?



そうですね、実は本業の傍で、少し事業のお手伝いをさせていただいています。(副業OKの会社のため)
「経営の論理を学びたい」「汎用的スキルを得たい」「一定以上の収入が欲しい」は本業で、「自分で事業を推進したい」というのは副業ではたされています。
(副業先の社長さんが本当に本当にいい方で、お忙しいのにむしろ前職の上司より寄り添ってくださいますし、もともとの私の夢は副業ではたされつつあります)



それはよかったですね!



はい。結局、私は「やりたいことがないので、汎用的なスキルが身につく仕事がしたい。やりたいことが見つからなかった時のため、一定社会的地位・給与をもらえる仕事をしたい。」というのが本音だったと後から気づきました。
そして、それは「本業で戦略コンサル」をしながら、「副業で小さく事業作り」をするのがベストでした。
結果論的な話ですが、色々動いた上で、この形に落ち着いたという感じです。
色々、辛いことはありましたが、本当に人に恵まれたために今のありがたい状況に身をおけています。
就活中の学生さんにアドバイスをください!



最後に、就活中の学生さんに、アドバイスをお願いします。



コンサル風ですが笑、3つ言わせてください。
まず、就活のための学生時代を送らないでください。
私は心配性のため、割と早めから就活を初めてあまり行きたくない業界のインターンなどにも参加しましたが、それをしている間になにか活動をすればよかった、部活をもっと頑張ればよかったと後悔しています。
3年の途中から、私は就活のための学生生活を送ってしまいました。
2つめは、自分が何をしたいか、自己分析を徹底してください。もちろん学生のうちは、自分が何をしたいかなんてわからないことも多いです。
でも、「何が好きか」「どんな働き方をしたいか」という考えはあるはずです。まずはそこからでもいいので考えること。
わからなかったら、徹底的に動いてください。イベントに参加したり、自分で企業したり、部活を頑張ってみたり。その経験の中で、得意不得意がわかってくると思います。
3つめは、初めから諦めないでください。行きたい業界の採用人数が少ないから絶対出しても無理だなんて思わないでください。
就活は最後までわかりません。特にある一定程度学歴のある学生だったら、ちゃんと本気で準備すれば選考突破できることも多いのではないでしょうか。
業界トップ5を受ければ、そのうち一つには引っかかると思います。(実際そういう人も多い)
これが私のアドバイスです。



ありがとうございます!!
悩める就活生にとって、後悔をもとにしたアドバイスはとても貴重なものになると思います。



それならば嬉しいのですが!
あと最後に、もし私みたいにファーストキャリアで失敗したと思っても、諦めずに考えて行動すれば逆転できます。私もそうでした。
逆に失敗したからこそ、自分が何を求めていたかわかるようになりますし、
今は第二新卒採用がとても活発です。商社すら第二新卒を採用していますからね。
しかも、新卒時より第二新卒のほうがぶっちゃけ入りやすいと思います。新卒はたくさんの強い人たちと勝負する必要がありますが、第二新卒では人数が少ないですし、ライバルのレベルも低い印象があります。
(実際私は多分、新卒でコンサルに行きたいと思っていてもグルディスでダメになったと思います。第二新卒では個別面談しかなかったので、なんとか大丈夫でした)
だから、失敗したと思わないでください。
意外となんとかなります。



ファーストキャリアが人生を決めるわけではないですよね。
今は特にそうだと思います。
色々とお話きかせていただき、ありがとうございました!!
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